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鹿児島県、インバウンド誘客へ新戦略 福岡経由の外国人客に新幹線代支援

鹿児島県は令和8年度より、福岡空港などから入国した外国人観光客(インバウンド)に対し、九州新幹線を利用して県内へ移動するための費用を一部支援する実証事業を開始する。10日発表された当初予算案に「インバウンド誘客促進特別事業」として2億7,800万円を計上。具体的には、博多駅から鹿児島中央駅までの新幹線料金の片道分を全額助成するもので、福岡空港などを利用して日本へ来る外国人観光客をさらに鹿児島まで呼び起こす。直行便の復便が遅れる中、空の便が充実している福岡を“入り口”として活用し、陸路で観光客を呼び込む新たな誘客モデルの構築を目指す目的だ。SNSでは意見が様々出ている。

参考資料:九州新幹線のN700系
参考資料:九州新幹線のN700系

■ 「福岡に来る客を取り込む」 知事が語った狙い


10日の記者会見で、「県観光におけるインバウンドの位置付けと、新事業の狙い」について記者からの質問に対し、塩田康一知事は人口減少が進む中での外貨獲得の重要性を強調した上で、本県が直面する航空路線の厳しい現状を説明。「香港便は運休、上海便については欠航が続いている。韓国便は非常に好調だが、真夏は(ゴルフ客減などで)少し減る傾向がある」と現在の鹿児島県のインバウンド状況を指摘した。その一方で、「福岡空港や関西空港から入国する外国人は多い」とし、「そうした方々をいかに鹿児島に連れてくるかが課題」と述べた。 今回の事業は、欧米豪や東南アジア(シンガポール、タイ、ベトナム等)などのターゲット層に対し、移動のコストを補助することで「鹿児島に来るハードルを少し下げる」(塩田知事)ことが最大の狙いだ。


■ 直行便と新幹線の「二刀流」で挑む  


会見で記者から問われた、直行便の再開・維持と、今回の新幹線活用のバランスをどう考えるかという質問に対しては、直行便の重要性は変わらないとしつつも、「現状では福岡等のゲートウェイ機能を活用し、そこから入ってきてもらう」と、直行便の完全回復を待たずに着手できる現実的な策であることを強調。さらに、「行きは福岡から新幹線で入り、帰りは鹿児島空港から直行便で帰る」といった周遊ルートの構築も視野に入れており、新幹線による流入が結果的に鹿児島空港の国際線利用(アウトバウンド・インバウンド双方)にもつながるとの認識を示した。


■ SNSでは賛否両論 「なぜ外国人だけ」の声も


この新戦略に対し、SNS上では県民とみられるアカウントから様々な反応が寄せられている。期待する声としては、「外国人の方がお金を使ってくれる可能性がある」「新幹線片道無料なら行くきっかけになり、宿泊や飲食の消費が増える」といった経済効果を評価する意見があった。

一方で、対象が外国人に限定されていることへの反発も強く、「一生懸命働いてお金を貯めて移動しているのに、なぜ外国人には助成金を出すのか」「日本人に対する差別ではないか」といった不公平感を訴えるコメントや、「県民や国内旅行者への還元を優先すべき」「費用対効果の試算はあるのか」など、税金投入の妥当性を問う厳しい意見も相次いでいる。

 
 
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