新幹線の騒音、91%が騒音達成せず。鹿児島県がJRなどに騒音対策要請へ
- 交通報道 史旅編集
- 7月26日
- 読了時間: 2分

鹿児島県は25日、九州新幹線鹿児島ルート(鹿児島中央ー博多間)のうち、鹿児島県内の11回所で調査した騒音調査で、10箇所が騒音部分で環境基準を達成しなかった。鹿児島県は今後、九州新幹線の建設をした鉄道・運輸機構と九州新幹線を運営するJR九州に対して騒音対策を講じるよう要請を行う。
調査を行ったのは、鹿児島県内で九州新幹線が通る5市11箇所。鹿児島市・出水市・薩摩川内市で2地点ずつ、 日置市4地点、いちき串木野市1地点で調査を実施した。
10箇所は基準を超え、一番騒音が大きかったのは日置市東市来町養母の調査地で、基準値70デシベルに対して77デシベル観測された。1箇所のみ騒音基準を満たした出水市武本の調査地点では、騒音基準レベルが70デシベルに対して、69デシベルの記録が出た。
今回の達成率は9%で、前回の達成率27%を大幅に下回った。昨年の調査では11箇所のうち8箇所で基準値を超えていた。これまでもレールやトンネルなどの地上設備や、新幹線車両への騒音対策は行っているという。
県は今後、環境基準を超過している事に対して、原因究明と環境基準の達成に向けた効果的な騒音対策を要請するとしており、今後も環境基準達成の状況把握のために騒音調査を継続するという。同時に行われた振動調査は鹿児島市で実施され、基準70デシベルに対して51デシベルと低く問題なかった。(記事分作成:運営記者)