復旧には1週間以上 県内鉄道路線が被災
- 交通報道 史旅編集
- 8月11日
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8日から続く大雨、県内各地で被害がでている。鉄道では、日豊本線と肥薩線を合わせ県内3か所で被害を受け、現在も運転を見合わせている。運転再開には1週間以上かかる見通しを示した。被害を受けた竜ヶ水駅ー重富駅間では、土砂流入で線路を覆っている。

国土交通省の発表によると、4か所で土砂流入や線盤流出(線路の土台が流れる)が確認されたという。被災したのは、日豊本線の竜ヶ水駅ー重富駅間で1か所、国分駅ー霧島神宮駅間で2か所、肥薩線の表木山駅ー日当山駅区間で1か所だという。竜ヶ水駅ー重富駅間では土砂流入が発生、他の3か所は線盤流出した。
重富の土砂流入現場。土砂流入した現場では、線路の横を県道57号線が走り、すぐ近くには国道10号線も通る。ここは鹿児島市内と姶良市内を結ぶ道路で、平日休日関係なく通行量は多い。線路横の崖で土砂崩れが起こり、線路を土砂や樹木が完全に覆ってしまい、隣を走る道路にも土砂が流れている。また土砂が崩れた斜面からは、大量の水が線路へ流れていた。10日は関係者が重機などを使って、線路横の道路を復旧作業をする様子が確認できた。

JR九州によると、今回の被災の影響により、日豊本線の鹿児島駅ー西都城と肥薩線の隼人ー吉松間が終日運転を見合わせており、復旧までには1週間以上かかる見込み。またこの影響により、鹿児島本線の鹿児島駅ー鹿児島中央駅間に関しても、鹿児島中央駅始発の国分・都城・宮崎方面へ行く列車は全て運転を取りやめるため、本数がかなり少なくなる。また鹿児島中央駅ー宮崎駅を結ぶ特急きりしま号は、全列車の運休が決まっている。また今回の運転見合わせによる代行バスの運行は予定されていない。
国分駅では、817系電車が4編成(2両編成2本、2両編成2本連結し4両編成1本)留置されており、駅の案内板には運転見合わせを知らせる紙が貼りだされていた。(記事文作成:運営記者)



