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大雨 鹿児島県内の交通に大幅な乱れ

更新日:8月10日

 8日朝、霧島市に特別警報が出された鹿児島県。大雨の影響による被害が深刻になっている。空の便は欠航が相次ぎ、9日にも影響が出る。鉄道では、線路に被害が発生。高速道路も土砂崩れで通行止めになっている。

 空の便は、鹿児島空港を発着する86便が欠航した。特に離島便の欠航が相次ぎ、日本航空(ジェイエア・日本エアコミューター含む)で61便、全日空(共同運航便のソラシドエア含む)で7便、スカイマークで16便、国際線で大韓航空が2便欠航した。鹿児島空港は7日から雷の影響で欠航便や遅れが発生している。航空各社は9日も始発便を中心に欠航を決めた。


 鉄道は始発から日豊本線や肥薩線など、県内の多くの路線が運転を見合わせた。特に日豊本線の鹿児島駅ー西都城駅の間と肥薩線の隼人ー吉松の間で、線路が被災しており、復旧に1週間以上かかる見通しだという。

 9日は特急きりしま号の全列車が運休を決め、日豊本線の鹿児島駅ー西都城駅と肥薩線の隼人駅ー吉松駅間が終日運転見合わせ、吉都線全線と日南線の南郷駅ー志布志駅間で始発から運転を見合わせる。その他の区間は通常通り運転予定だが、雨の状況次第では運転見合わせになる可能性もある。

 高速道路は、鹿児島県内の九州道で2箇所、東九州道で1箇所、土砂崩れの被害を受けた。うち東九州道の1箇所は、8日夜に復旧工事を終えて通行再開している。九州道は溝辺鹿児島空港ICから溝辺PAの間と姶良ICから薩摩吉田ICの間で土砂崩れが発生し、9日夜中も通行止めは解除されていない

 この影響で、鹿児島県内の高速道路を使用する路線バスに影響が発生し、鹿児島と県外を結ぶ高速バスは運休、鹿児島市内と鹿児島空港を結ぶ空港バスは、一般道を迂回して運行した影響により、大幅に空港到着が遅れた。


 鹿児島地方気象台は、9日0時から10日0時までに予想される24時間降水量は多い所で、薩摩地方が200ミリ、大隅地方が180ミリと予想している。土砂災害に厳重警戒し、低い土地の浸水や河川の増水・氾濫に警戒するともに、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めるよう呼びかけている。(記事文作成:運営記者)


 
 

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