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「楽しかった」「懐かしい」JR鹿児島車両センターが一般公開 家族連れや年配層など幅広い年代が楽しむ

10月4日、鹿児島市のJR九州鹿児島車両センターが一般公開され、400名を超える来場者が訪れた。JR九州が実施しているJR九州ウォーキングの一環で行われ、センター内では、観光特急指宿のたまて箱を使用したカフェや、車両展示も行われたほか、普段はあまり見ることができない回転台の実演や、JR九州バスの車両展示も行われ、家族連れや鉄道ファンなどで賑わった。

展示された車両
展示された車両

 今回展示されたのは南九州で活躍する車両で、宮崎県内(宮崎空港線・日豊本線)を走る713系電車、国鉄時代当時を再現したに塗りなおされているキハ40気動車、普段列車の牽引などで使用されるDE10機関車が展示され、列車の一部は今日のために方向幕を調整したという。普段は立ち入ることのできない場所から撮れるとあって、鉄道ファンのみならず、家族連れなどが記念写真をして楽しんだ。列車の回転台の実演も行われ、SL(蒸気機関車)が走っていた時代は、SLも回転していたという。現在は片方しか運転席がない気動車の方向転換で使用されているといい、回転する車両をスマートフォンやカメラで撮影しながら楽しんでおり、終わりには来場者から拍手が起こっていた。

回転台で回転する様子
回転台で回転する様子

回転台で回転する様子
回転台で回転する様子

JR九州グループでバス事業を担うJR九州バス。今日は鹿児島車両センターにバス車両を持ち込み展示を行った。昨年10月28日から走り始めた国鉄時代を再現したバスは、普段は鹿児島県内のJR九州バス北薩線で走っている。来場者の中には年配の方も多く、バスを見て懐かしいと話す人も多かったという。バスの車内では、昔の車両の写真展示も行われているほか、今日は実際に運転席に座ることもでき、子供たちが嬉しそうに運転席に座り、保護者がその姿を撮る光景が見受けられた。

展示されたバス
展示されたバス

 指宿枕崎線を走る観光特急の指宿のたまて箱、その車両1両を丸ごと使用したカフェも営業された。普段車内販売で販売される商品の他に、以前まで販売を行っていた商品の復刻も行われ、指宿枕崎線沿線のお店の商品3つと、車内販売で購入できるプリンやドリンクを販売。購入した商品は車内で楽しむことができ、一時は行列で立ち席になるほどの人気だった。

販売された商品
販売された商品

 

賑わう指宿のたまて箱の車内
賑わう指宿のたまて箱の車内

今回は鹿児島車両センターの社員などもスタッフに入っており、来場者からは、列車に関する質問が多く聞こえ、普段どの区間を走っている列車なのかや回転台はどのような目的や頻度で使用されているかなどを訪ねたりしていた。

 今回参加した親子は、子供が電車好きでネットで見て参加したという。車内で購入したパンを食べており、(子供が)おいしいと言って食べていたという。イベントは楽しそうだったので、また来てみたいと話していた。一緒に来た子供も「楽しかった!」と記者に話してくれた。

 またある男性の方は、20年ぶりに鹿児島車両センターでのイベントに訪れたという。「思っている以上に展示されている車両のラインナップがたくさんあって、とても興味深いと思いました。国鉄色のキハ40とかもありましたし、今乗ってるいぶたまも予備のキハ40ではなく、まさか47の普段メインで走っている車両が展示されて、中にも入れてとても楽しめて、すごいファンサービスに富んだ素晴らしい企画にしてくださってて、すごく嬉しいなと感じました。」と話した。

展示に集まる人々
展示に集まる人々

 鹿児島中央駅の 杉谷 昌紀 駅長は、鉄道好きや子供連れのほか、年配層の方も多かったといい、国鉄色を再現したバスや列車を見て懐かしいと話す人が多かったという。幅広い方に楽しんで頂けたといい、今後も鉄道をメインテーマとしたイベントをどんどん企画していきたいと期待を話した。

 また鹿児島中央駅の 細見 卓也 助役は、「大分からとか東京から来たお客様もいらっしゃったということで、非常に多くのお客様が来られたということで、うれしく思っております。」と話した。社員と来場者が話す機会が多かった今回のイベント。細見助役は、多くのお客様と会話して列車を知ってもらえることは、とても嬉しいと話しており、今後の開催は決まってないものの、今回好評だったことから、次年度も開催出来たらと話した。(記事文作成:運営記者)

入口の様子
入口の様子

 
 

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