「どういった立場になっても国土交通行政がしっかり前に進むように頑張っていきたい」新内閣発足で国交省大臣交代へ 新大臣は熊本4区選出の金子衆議院議員
- 交通報道 史旅編集
- 2 日前
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21日石破内閣が総辞職し、国土交通省の中野 洋昌大臣も退任した。昨年11月11日に大臣に就任してから345日在任し、鹿児島で起こった8月の大雨での被害が出た際には、8月20日に鹿児島に訪れて、姶良市の国道10号線の被害状況を視察していた。
後任は熊本4区選出の自民党の金子 恭之衆議院議員が務める。約12年続いた公明党議員による大臣就任は一区切りをつけた。
中野大臣は今年8月に鹿児島を訪れており、6日から2日間奄美大島で奄美群島振興開発地域を視察し、20日には8月の大雨で被災した姶良市の国道10号線の網掛橋の被災現場を視察し、復旧作業に関わる職員や事業者に感謝を伝え、激励していた。また20日には鹿児島市七ツ島にある海上保安庁の基地や巡視船を視察していた。
最後の退任会見で、中野大臣は在任期間を振り返り、24年1月に地震で被災した能登地方と、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故、それぞれの視察を話して大臣が感じたことを記者団に話した。またさらに自身が大臣就任後に話していた3点(1.国民の命と暮らしを守ること 2.持続的な経済成長をしっかり実現していく 3.地方再生2.0ということで、地方をしっかり支えていく)を振り返り、これらの部分を取り入れた5本の法案を提出し成立させられたと振り返った。
また公明党が12年間大臣を務めてきたことの総括を記者から問われ、中野氏は大臣の立場で他党はこうだったということは控えるとしたものの、「行政がどう役割を果たしたかというのは、後世の人が判断することであろうと思う」と答えた。
中野氏は2001年に国土交通省に入省。その年はちょうど4つの省庁が1つになった年だった。6万人が働く国交省の強みは現場力・総合力だと大臣は話し、国交省勤務時代も様々な部局がワンチームになって仕事をしていくという強い思いでやってきたと話し、自身が大臣になった後も地方の現場にも行っていたという。大臣になって最も心に残っていることについて聞かれた際に、地方の現場を含めた多くの現場で感じたこと、そこ中で多くの現場を守る職員らとの情報交換やいろいろな話を聞きながら、国土交通省ワンチームでしっかり応えていくことを話したことを話した。
1年が過ぎたタイミングでの交代となったが、思い残すことについて聞かれると、まだまだやりたい仕事はあるとしつつも、「どういう立場になっても、しっかり今回大臣として政策を進めたことも含めて、国土交通行政がしっかり前に進むようにしっかり頑張っていきたいという決意」を話した。
後任には自民党の衆議院議員で、熊本4区の金子 恭之氏が後任を務める。中野氏は新大臣へ期待することについて「国土交通行政を取り巻く政策問題、そしてこうした喫緊の課題、こういったものにしっかり取り組んで頂ければと思っています。」と話した。(記事文作成:運営記者)
