阿久根市、日本版ライドシェア実証へ 市職員も「副業」で運転手に
- 交通報道 史旅編集
- 1月7日
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阿久根市は6日、地域の移動課題解決を目指し、一般ドライバーが自家用車で有料送迎を行う「日本版ライドシェア」の実証運行を今月9日から開始すると発表した。慢性的なタクシー運転手不足により困難となっている深夜時間帯の運行を補完するのが狙い。特筆すべき点として、市役所職員も「副業」としてドライバー業務に従事し、官民挙げて地域交通の維持に取り組む。
24時間運行の消滅、飲食店へも影響
背景にあるのは、タクシー業界における運転手の高齢化と「2024年問題」に伴う労働時間制限の強化だ。阿久根市内でもかつては24時間営業のタクシーが存在したが、現在は午前0時で運行が終了しており、飲食店などの地域経済への影響が懸念されていた。
今回の実証運行では、平時は午前0時までの運行を午前1時まで1時間延長。週末の金曜日と土曜日に限定して実施し、深夜の二次会帰りや帰宅困難者の足を確保する。
市職員が担い手に、全国的にも珍しい試み
阿久根市は、市内事業者への「副業人材の活用」を積極的に推進しており、今回のプロジェクトでは市職員自らがそのモデルケースとなる。職員が公務外の副業・兼業としてドライバーを務めることで、人手不足に悩む運行主体の「合資会社阿久根タクシー」を支援する仕組みだ。
実証運行の概要
実証運行は1月中の計8日間行われる。利用者は阿久根タクシーへ電話で配車を依頼し、同社本社から目的地まで移動する形をとる。
実施日: 1月9日、10日、16日、17日、23日、24日、30日、31日
時間帯: 午後10時〜午前1時(最終受付は午前0時30分)
運行台数: 2台
運賃: 法令に基づき、距離運賃(深夜料金)の1.13倍に設定
市は今回の実証を通じて、ライドシェアの有効性や需要を検証し、今後の本格導入や持続可能な地域公共交通のあり方を検討していく方針だ。(記事文作成:運営記者)
