中国東方航空 鹿児島ー上海線、今年の運航は今日で終了「市場の要因」で来年も3月28日までの冬ダイヤ期間は全便欠航
- 交通報道 史旅編集
- 2025年12月20日
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中国東方航空(MU)の鹿児島―上海(浦東)線が20日、鹿児島空港を出発する便を最後に2025年度冬ダイヤ期間中(2026年3月28日まで)の運航を終了した。1月までの欠航はすでに決まっていたが、今月16日には新たに2月から3月28日までの欠航が判明。以前から県が受けていた連絡を合わせると、12月23日から残りの期間、1月から2月の全便、3月のほとんどの日が欠航になったことで、本日が今期最後のフライトとなった。3月末から始まる夏ダイヤ期間は、まだ連絡はないという。

同路線は、新型コロナウイルスの影響による長期運休を経て、2024年7月に待望の運航再開を果たした。通常は火曜と土曜の週2便体制だが、今年の夏休み期間には木曜の増便も実施されるなど、好調な運航の賑わいを見せていた。
県によると、16日に同社から2月から3月までの冬ダイヤ期間を欠航する旨の連絡が入った。理由について同社は「市場の原因によるもの」と説明している。予兆は数日前から現れており、13日時点で同社公式サイトでは、時刻表は表示されるものの運賃選択ができない「販売停止」の状態となっていた。

急転直下の長期運休の背景には、深刻な政治対立があるとみられる。11月に高市早苗首相が国会で、台湾有事の際に自衛隊が関与し得る「存立危機事態」の可能性に言及した。これに中国政府が猛反発し、日本への渡航自粛を呼びかけたことで、中国人観光客のキャンセルが相次いだ。全国的にも日中路線は減便をしており、鹿児島路線もその影響を受けた形だ。あくまでも同社は「市場の原因によるもの」と説明しているが、今回の長期欠航には影響を及ぼしているとみられる。同社ではすでに、中国時間の2025年12月05日12時までに購入した同社の航空券で、来年3月28日まで日本の出入国が含まれている分に関しては、無手終了の払い戻しなどの特別対応に応じている。

最終日となった20日は、中国東方航空の保有する小型機「エアバスA319(B ー6172)」が中国の上海から鹿児島空港に12時29分に着陸。その後折り返し準備を行い、13時33分に出発し、13時45分に離陸した。鹿児島空港の国際線ターミナル内では、上海行を待つ乗客がおり、日本人よりも外国人のほうが多いように感じた。
来年3月29日以降の「夏ダイヤ」に関する通知はまだ届いていないという。県は今後、次期ダイヤでの運航再開に向けて同社への働きかけを強める方針だ。担当する鹿児島県の交通政策課は「夏ダイヤで運航再開してもらえるよう、働きかけを行っていきたい」としている。(記事文作成:運営記者)

