ANAホールディングス、2026年度事業計画を発表 国際線は増便・新シート導入、ANA便は関西発着路線縮小で静岡発着は10月から運休
- 交通報道 史旅編集
- 1月20日
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ANAホールディングスは20日、2026年度の航空輸送事業計画を策定したと発表した 。旅客事業においてはANAとPeachによる「デュアルブランド戦略」を軸にネットワークを構築し、貨物事業では新たにグループに加わった日本貨物航空(NCA)とのシナジー効果の推進を図る 。

国際線:ANA・Peach共に拡大基調
ANAブランドの国際線事業では、旺盛な需要に対応するため、運航便数を前年比105%に拡大する 。主な路線の計画として、下期より羽田=ミラノ線を増便して毎日運航とするほか、上期には成田=バンクーバー線の期間運航を実施するなど、需給に合わせた柔軟な路線設定を行う 。
また、ハード面でのサービス向上も図る。2026年8月からは、新型ビジネスクラスシート「THE Room FX」や、新しいプレミアムエコノミー、エコノミークラスシートを全クラスに導入したボーイング787-9型機を投入する計画だ 。
LCC(格安航空会社)のPeachについては、全路線での運航便数を前年比112%に拡大する 。関西発着においては、仁川線・台北線などで需要動向に応じた期間増減便を行う 。
国内線:関西・静岡路線で再編進む
ANAブランドの国内線事業は、運航便数を前年比98%に設定し、路線ごとのメリハリを強化した 。
関西発着路線においては、グループ内での役割分担が鮮明となった。ANA運航便では、関西発着の札幌・沖縄・宮古・石垣の各線について減便・運休の対象とし、一部日程で1日1往復程度を運航する体制へと縮小する 。一方でPeachは、関西=札幌線を1日6〜10往復、関西=沖縄線を1日4〜7往復へと増便するほか 、関西=釧路・女満別線の期間運航も設定し 、同路線の供給を強化する。
静岡発着路線については、ANAが静岡=札幌線と静岡=沖縄線において、10月1日からの減便・運休を計画している 。
その他の路線では、羽田発着の札幌・沖縄線など旺盛な需要が見込める路線で、夏の多客期などを中心に増便を行う 。一方で、羽田=福岡線や伊丹=札幌線など一部路線においては減便を行い、需要動向や競争環境を総合的に判断したダイヤ編成とする 。
機材更新も進められ、2026年6月には新機種であるボーイング737-8型機を導入する予定となっている 。
貨物:NCAとの統合効果を初年度から推進
貨物事業においては、NCAがグループ入りしてから初となる事業計画が示された 。本邦最大のコンビネーションキャリアとして、ANA旅客便貨物に加え、ANA貨物便ではアジア路線を、NCA貨物便では欧米ネットワークを強化する方針だ 。
具体的には、3月29日よりANA貨物便の成田=バンコク線を増便するほか、NCA貨物便(提携社運航便含む)では成田発着のシカゴ・ダラス・ロサンゼルス線を計週5往復増便し、アジアと欧米間の貨物流動の取り込みを強化する 。
